憲法草案第3版の発表

このたび8月15日に発表した憲法草案第2版を部分修正して、第3版を公開しました。今月22日行われる衆議院選挙に向けて、政界再編で慌ただしいですが、どんな状況であっても立ち返るべき原則が憲法であると思います。

憲法改正について

現行憲法の制定は、第二次世界大戦の敗戦がきっかけになっています。また日本国憲法の大きな特徴は、戦争放棄、戦力と交戦権を認めないことを掲げる憲法第9条です。このような経緯と特徴のある日本国憲法、特に9条を改変するには、少なくとも①第二次世界大戦の功罪についての政府による総括、②米軍基地が沖縄に集中している現実と平和主義を掲げる9条の理想との差異、この二つに関する議論が必要不可欠であると考えます。

この二つの国民的な議論を経ずに9条を改変するのであれば、いたずらに国論を二分する結果となります。憲法とは国家の大きな指針であり、時代によって状況が変化しても対応できる性質を持つべきものです。本質的な議論を行わずに、時代の趨勢に流された勢いで憲法を改変しては、未来に禍根を残します。

過去、現在、未来の世代に対して、誠意を持って議論を尽くすことを求めます。原理的に改憲、護憲と最初から結論づけるのではなく、広く議論を起こし、様々な角度で「考憲」することを求めます。今後どのような憲法議論を展開していくか、日本国民の民度が問われています。

僕は日本の明るい未来を諦めるつもりはありません。少しでも前向きな議論の足しになればと思い、第3版の憲法草案を更新し、ここに発表します。

憲法観

・憲法は、独立宣言である。
・憲法は、国民国家の意志であり、国家権力を規制するものである。
・憲法は、民には自由と権利(道理)を保障し、政治家には道徳的規範を求めるものである。
・憲法は、歴史によって形成された集合意識であり、実現されゆく未来の形である。

憲法草案のポイント

・東洋の徳治主義と西洋の法治主義の統合を目指す。
・性善説に基づき、個人の自由を最大限に尊重する。
・日本は、権威(皇室)と権力(政治機構)の二重統治を原則とする。
・Rightを「道理」、Powerを「権限」と翻訳する。
・平和研究と平和教育を国民の義務とする。
・防衛軍の存在を記す。
・社会の自由(学問と芸術)・平等(法律)・友愛(経済)の中で、政府は平等(法律)を担当する。
・すべての法律に、有効期限を設ける。
・日本の通貨は、特定期間を過ぎると減価する。
・ベーシックインカム(基礎所得)を実施する。
・地方自治の章を削除する。
・食料とエネルギーの自給率を高める。
・日本の風土と環境変動を考慮し、治山治水を重視する。
・国会議員には単一国籍を条件とする。(国民には単一国籍を義務付けない。)
・公用語は日本語とする。
・最高裁判所の裁判官は、国民の選挙によって選出される。
・裁判所に違憲審査の権限を認める。
・公的機関に情報公開を義務付ける。

桐山憲法草案(第3版)

つづく