今月末に香港・広州へ旅しますが、「辛亥革命」の本を読んでいます。旅に行く前に行っておきたかった場所が『山田良政君碑』です。

東京都台東区谷中の全生庵に孫文が建立した山田良政の碑が静かに佇んでいます。

山田良政(やまだよしまさ 1868年1月25日~1900年10月22日)は、弘前生まれで中国の共和革命に従事した人物です。

辛亥革命とは、孫文が「三民主義」という理想を掲げた政治革命です。孫文は中国本土と台湾で国父とされており、近代中国の礎を作った人物です。そして、現在の中国を形作る辛亥革命には、多くの日本人が支援しました。山田良政もその中の一人です。

辛亥革命は、10回に渡る武装蜂起の失敗を繰り返しますが、山田良政は2回目挙兵である恵州起義(1900年)で戦死し、中国革命で命を落とした最初の日本人とされています。

辛亥革命については、まだまだ勉強中ですが、清朝打倒という政治的な変革だけでなく、全人類に向けて崇高な理念があったように思います。だからこそ多くの人々が共鳴したのだろうと推測します。「辛亥革命が現代の日本と中国に投げかけるものは何だろうか?」と黙々と考えています。

孫文は、自らの筆で山田良政の碑に次の文を残しています。

山田良政君は弘前の人なり
庚子革命(1900年)又た八月革命軍恵州に起るや
君は挺身して義に赴き、遂に戦死す
ああ其れ人道の犠牲、興亜の先覚なり
身は殞滅すると雖も志は不朽なり

民国2年2月27日 孫文 謹撰並書

つづく。